「噛み合わない」ことは悪さをしない その状況を利用できたかどうか【轡田哲朗レッズレビュー/J25節大分戦】
(Report by 轡田哲朗)
噛み合わない=自然にマッチアップしない、ということ
浦和レッズは10月31日のリーグ第25節(26試合目)のアウェーゲーム、大分トリニータ戦を0-0で引き分けた。どっちのチームにも全くゴールチャンスがなかったとは言わないものの、例えばそのシュートの瞬間にドーンと相手を押して倒したらPKとレッドカード、みたいなレベルのチャンスはなかったように思える。そうした意味では、多くても両チーム合計2得点までの試合だっただろうし、スコアレスドローもまた内容に対してまずまず公平な結果だったと言えるだろう。
それで、スタメンは前節からの継続ということになった。3日のサンフレッチェ広島戦にどのようなメンバーを配置するかは別の問題として、プレビューの時点でも記したような「勝っているチームは変えない」の原則に沿ったものだったと言えるだろう。ベンチメンバーに関しても変化はなかった。
この見た目からも明らかなように、両チームのシステムは噛み合わない。システムの話がものすごく好きな人は、この噛み合う、噛み合わないみたいな話で1日でも話せるのだけど、ここでは大雑把なところとして「自然とマッチアップがハッキリしやすい構図が生まれない」ということだけイメージしてもらえればいいと思う。
相手のブロックの外側まで下がりすぎたボランチ
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