浦レポ by 浦和フットボール通信

神戸撃破でリーグ3連勝 田中達也がみせた局面を打開したオフ・ザ・ボールの動き【河合貴子 試合のポイント/J15節神戸戦】

(Report by 河合貴子)

リーグ3連勝で上位戦線に1歩近づく

どんなに流れが悪くても、今の浦和には修正力がある。YBCルヴァンカップ・グループリーグ突破を決めて中2日で挑んだリーグ神戸戦、しっかりと2-0で完封勝利を飾り上位進出の足がかりを掴んだ。

18年に神戸に移籍してきてから埼スタに縁がなかったイニエスタ選手が、3度目ならぬ4度目の正直でついに埼スタのピッチに立った。やはりピッチの中央のイニエスタ選手は随所で輝きを放っていた。

試合開始から主導権を握ったのは神戸であった。浦和が、ポゼッションをして攻撃のリズムを作ろうとしてもなかなかテンポが出ず厳しい展開を強いられてしまった。浦和が放ったシュートは、前半は32分の汰木康也選手と34分の明本考浩選手のシュート2本であった。

それに対して神戸は、イニエスタ選手を中心に山口選手や郷家選手が左右に散らし攻撃のリズムを作る。ボールの奪い方や長短のパスの使い分け、とにかくイニエスタ選手の攻守において状況判断が速く、浦和のプレスをうまく掻い潜られてしまった。

イニエスタ選手は「前半は確かにボールを持って支配できましたが、相手ゴール前での動き出し、精度が足りなかったと思います。ラストパス、最後の動き出しで精彩を欠き、それが理由だと思います」と悔しさを噛みしめていたが、ゴール前を固めて我慢強く浦和はしのいだ。リカルド・ロドリゲス監督のハーフタイムの「守備ラインを上げよう」という指示が、前半の苦戦がハッキリと分かる。

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