リカルド監督が登録ミスのアクシデントでも変わらず対応した西川、塩田の活躍を評価
(Report by 河合貴子)
急遽の対応が求められる
照明灯に煌々と灯りが点り、夕闇迫る三協フロンティア柏スタジアムのピッチを見つめる鈴木彩艶選手の姿が観客席にあった。思わず「ここにいるべき選手ではないのに・・・」と疑問を抱きながら、鈴木選手に視線を送ると目が合った。鈴木選手は、少し複雑な表情を浮かべながらも無言で頭を下げて挨拶を交わした。試合には、通常スタメンの11人とベンチ入り7人、不測の事態に備えて予備の選手が帯同する。だが、GKが予備の選手として帯同することはかつてなかった。何か事情があるのだろうと思いつつ、俯瞰で客観的に試合を見ることも鈴木選手にとっては大切なことだと割り切って見ていた。
だが事情は、皆様もご存じのようにクラブ側のJリーグエントリー申請が行われていなかったため、試合出場できなかったのだ。
コロナ禍で選手の安全と安心を考慮して行われているJリーグ公式PCR検査を、鈴木選手はU-24日本代表の活動で受けることができなかった。しかし、U-24日本代表の活動中にPCR検査を受けており、その結果をJリーグエントリー資格認定委員会に申請し、資格認定を受ければ良いだけだ。
前節の湘南戦では、Jリーグ側も見落として鈴木選手は試合出場をしていた。クラブ側が事の事態に気がついたのは、柏戦の当日15時頃のことであった。試合開始は、19時だ。急遽、西川周作選手をスタメンで起用し、浦和から塩田仁史選手を呼び寄せて対応した。
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