松沢呉一のビバノン・ライフ

カネヤマシン再び-ズリネタ調査報告 8[ビバノン循環湯 327] (松沢呉一) -3,390文字-

加虐か被虐か-ズリネタ調査報告 7」の続きです。カネヤマシン君と私の関係については「カネヤマシン君追悼—ズリネタ調査報告 予告編」を参照のこと。

 

昨日、カネヤマシンと仕事をしていた人物がFacebookに書き込みをしてくれて、彼はこのシリーズで初めてカネヤマ君が亡くなったことを知ったそうです。彼は松山在住で、カネヤマ君は高松在住でしたから、近くて遠い。東京からだと埼玉、千葉、神奈川よりも遠くて、感覚としては群馬や山梨くらいの距離感です。

仕事の関係が切れてからつきあいがなくなって、会うことはもちろん、連絡をとりあうこともなくなっていたのでしょう。それにしても、カネヤマ君の死はさほど知られていなかったことに驚いたのですが、たぶんカネヤマ君は死期を悟っても、知人たちに知らせたりしなかったのでしょうし、亡くなったあとに連絡をすべき人のリストを妹に渡すようなこともしていなかったのだと思います。この感覚は私もよくわかります。「死ぬ時くらい一人にしてくれ。死んだあとは忘れていいよ」って感じ。

このことがおそらく関わっているのでしょうけど、昨日は寝てからすぐに目が覚めてしまい、暗闇の中でカネヤマ君のことをずっと考えてました。やっとカネヤマ君が亡くなった実感がありました。

こんなバカ原稿ですけど、少しは追悼の意味があったかと思います。

 

 

 

カネヤマシン君再度登場

 

vivanon_sentenceロングランになっている「ズリネタ調査報告」シリーズですが、まだ続きます。

カネヤマシンのオナニー—ズリネタ調査報告 3」に登場した高松在住の漫画家・カネヤマシン君のメールです。

 

 

「黒子の部屋」面白く読みました。

僕の妄想より松沢さんの妄想の方が面白かったですよ。

特に第2回に続くとは、その手があったか!と感心させられました。

 

 

※「黒子の部屋」はポット出版でやっていたブログのタイトルです。

 

そりゃ妄想のキャリアが違いますから、若造の敵ではありません。カネヤマ君もそんなに若造ではないですけど。

今まで何度も書いている話ですが、いつからセンズリを始めたのか、はっきりとした記憶がありません。

小学校2年の夏休みに祖母の家に遊びに行き、誰もいないことをいいことに、昼間から「センズリでもすっか」と思って、ズリネタになる雑誌を探したことが最も古いセンズリメモリーです(当時「センズリ」という言葉を知らなかったのはもちろん、自分がやっていることの意味もわかってませんでした)。

たしか叔父の読んでいた「漫画読本」(文藝春秋が出していた、軽いお色気ものの入っている雑誌です)を使用したと記憶してます。

ズリネタを探すくらいで、その時すでに日課になってましたから、物心ついた頃には始めていたんだと思います。少なくとも40年くらいやっているってことですから、あの程度で感心されては困ります。

「単発オナニー」に対する「続きものオナニー」については、私は程度が浅い方です。とくに最近はせいぜいワンクールで終了ですけど、大学の先輩(卒業後は編集者になった)は、学生時代、何年も物語が続いていると言ってました。大河ドラマも勝てません。

私が続き物を楽しむようになったのは、彼の影響かも。

彼の妄想相手はずっと一緒で、完全に架空の存在です。雑誌やビデオなどのズリネタを一切使わず、一人の女に忠誠を尽くしています。当時彼は「あんないい女は他にいない」と言ってました。忘れてしまいましたが、彼女の名前も教えてもらいました。「この子が俺のズリネタ」と紹介してもらった気分でした。

彼女はセンズリとともに成長していて、妄想の中で知り合った頃はたしか女子高生だったはずですが(中学生だったかも)、「最近は女優をやっている」と言ってました。ひとつ間違うと頭がおかしい人ですね。

その後のことは聞いてませんが、「オレと結婚したのを機に女優は引退して、今は自由が丘で子供服の店をやっている。どうも男ができたみたいで、あんまりうまくいってないんだよ」なんて悩み相談をしてきたら、ちょっと怖いですけど、ステキです。

 

 

風俗嬢からのメール

 

vivanon_sentence私の妄想にもう一人反応してくれたのがいます。携帯に、知り合いの風俗嬢から、こんなメールが入ってました。

 

 

事後報告になりましたが、お知らせしておきます。

松沢さんの書いていたズリネタでひさびさにオナニーしました。

隣で寝ている友だちに聞こえないようにエッチすることを考えて、隣で寝ているカレシにばれないようにオナニーするのって燃えます。

 

 

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