松沢呉一のビバノン・ライフ

包茎の短所を思い出しました—包茎復元計画[3]-(松沢呉一)

包茎で知る「逆転した性差別」とパターナリズム—包茎復元計画[2]」 の続きです。大事な話ですが、包茎の話はちょっとしか出て来ません

 

 

 

葛飾区の銭湯へ

 

vivanon_sentenceまだ行ってない都内の銭湯は30軒台。銭湯巡りを始めた頃は600軒以上あったので(今は500軒台まで減ってます)、95%終了。

毎日行けば1ヶ月ちょいですべて終わらせられます。それしか残っていないのに、9区(都下もまとめて1区とカウント)にまたがっています。これは私の性格で、残り少なくなってくると、その区を終わらせるのがもったいなくて残してしまうのです。

大田区は銭湯の数が多い分、もっとも残っていたのですが、最近は大田区に馴染んできてよく行くので残り少なくなってきて、今現在もっとも残っているのは葛飾区です。唯一、二桁残ってしまいました。

新宿拠点で考えた時に、もっとも遠いのはダントツで八王子や町田の銭湯です。この辺は残しておくとあとが面倒だと思って、すでにクリアしていて、その次に遠いのが大田区と江戸川区と葛飾区です。しかし、江戸川区は、体感としてそんなに遠くない。江戸川区は親水公園を筆頭とした水回りが楽しいので行くのが苦ではない。体感としては大田区より葛飾区の方がずっと遠い。八王子とそんなに変わらない。

理由はいくつかあるのですが、私にとっては線路の印象が大きい。京成線です。

八王子であればJRでも京王線でも乗り換えがないのに、葛飾区は総武線周辺以外は乗り換えが必要なことが遠い印象を作り出しています。私は乗り過ごしや乗り間違えが多いので、乗り換えがあると緊張します。

京成線は成田まで行くので、イメージとしては海外にまでつながっている路線で、寝過ごすとバンコクに着いていそうです。これも緊張を招きますし、これまで上野で京成線に乗る時は海外に行く時だけだったので、銭湯に行くにもパスポートが必要な感じがします。

その印象を避けるために、上野を避けて、日暮里、押上、町屋、小岩から乗るようにしているのですが、今なお線路がどこからどこまでどうつながっているのか把握できていないため、どこから乗っても緊張します。京成本線だと、高架を走るため、台東区・荒川区・足立区・葛飾区を次々と経由していく風景が楽しくはあるんですけどね。

鉄道が一路線しか通っていない田舎町から都会に出てきて電車で迷子になって、「だから都会は嫌いなんだ」ってことになるのと同じ現象は東京に住んでいても起きます。東京のすべてを行動範囲にしている都民は極一部で、だいたいの人は決まりきった場所にしか行かず、決まりきった線路しか使いませんので、そこを離れると未知の世界が広がってます。

 

 

ゆず湯の銭湯で皮を伸ばす

 

vivanon_sentenceこのまま葛飾区を残すと、最後は毎度葛飾区が続いて飽きそうなので、少しでも減らしておこうと思い立ち、一昨日は葛飾区の銭湯に行きました。

京成線では駅弁を食っていいような気がします。駅弁までは買わないにせよ、京成線に乗る際に食べものを買い込む癖があって、この日も日暮里でおやつを買ってから電車に乗りました。

一番前に陣取り、おかきを食べながら運転席から前を見ていたらあっという間に着いてしまって、ちょっと残念。

京成線の駅から軽く10分以上歩く場所にありまして、しかも駅を出たら、雨が激しくなってきてます。家を出る時は小雨だったので傘はもってきてません。つうか、傘が嫌いなので、傘がいるほど降っていたら遠くまで出かけない。

とぼとぼ歩いていたら、少し早めのクリスマスパーティを教会でやっていて、イルミネーションに飾られた建物の中から、子どもたちの笑い声が聞こえてきました。楽しそうな声とまぶしい光と冷たい雨を浴びながら、マゾ汁が出ました。これだから、年末に歩き回るのが好きなのです。

銭湯に着いたら、今日は入浴料は230円だと番台のおばちゃんに言われました。今年から入浴料は470円になったのでざっと半額。都内の組合銭湯ではゆず湯をやることはポスターを見ていたのですが、葛飾区の組合は入浴料の割引も実施。割引料金の何倍かの交通費をかけて来ているのですから、こんなことで喜ぶのは妙ですけど、すげえ嬉しい。

そのわりには、また、日曜日の夕方のわりには人が少ない。私を入れて5人だけで、うち2人は親子です。年末の日曜日は皆さん忙しいので、銭湯に来る人は少ないのだろうと思います。

そのお父さんと浴槽の中でちょっと話したのですが、たまに銭湯に来るそうです。たしかこの日、子どもは無料のはず。こういう日だけ来るのもいいと思います。

ゆず湯の日にゆず湯をやっていなくて、ゆずの現物をくれた銭湯もありますし、ゆずをまるごと入れているので、香りが感じられない銭湯もありますが、ここはしっかりゆずを切って浴槽に入れているので、香りがプンプンします。

 

 

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