松沢呉一のビバノン・ライフ

割礼・むきむき体操をめぐる議論—包茎復元計画[8]-(松沢呉一)

映画「童貞。をプロデュース」の件—包茎復元計画[7]」の続きです。

 

 

 

包茎復元計画に新展開

 

vivanon_sentence「男の性はなぜ軽んじられるのか」についてはまだまだ考えていくとして、包茎復元計画に新展開があったので先にご報告しておきます。

「仮性包茎」の難点は、「毛が巻き込まれやすいこと」が筆頭に挙げられますが、これは毛をカットすることで簡単に解消できます。ただでさえ、陰毛をボーボーにしているとオリンピックを無事迎えられませんので、2020年を機に、短くカットするか、全剃りにしたいもの。

続いて、先日再発見した「排尿時にシッコが飛び散りやすいこと」が難点として挙げられます。放出時だけでなく、皮と亀頭の間にシッコが残りやすいと思います。これでパンツが汚れやすく、臭いチンコの原因にもなりそうです。

「排尿時だけ剥けばいい」という指摘はごもっともであり、仮性包茎の人たちはそうしているのだろうと思うのですが、私は長年のクセで、チンコを外に出した0.3秒後には放尿を開始していますから、間に合わない。

このクセは矯正できるとは思うのですが、クセがとれるまで便器の外に飛び散らせ、チンコが臭くなり、パンツが汚れやすくなるのを我慢するのもイヤで、ふだんはズルムケ状態にし、銭湯等で人前に出る時はネクタイをする気分で皮をかぶした偽装包茎に正装しているのは先日報告した通りです。

私にとって包茎に戻すことのメリットは「面白い」ってだけであって、不都合があってまでやることではないのです。

しかし、転機が訪れました。今も包茎状態でこれを書いてます。

※上のSSは親が乳幼児の皮を剥く「むきむき体操」についての賛否を掲載した記事です。男親は反対意見が強いのは当然。ここにコメントが出ているように、これをやるのはたいてい母親で、思春期に「自分のチンコを最初に剥いたのはかあちゃんだった」と知った時の絶望感たるや。推奨している医師がいるのも事実ですが、百害あって一利なしという医師の意見の方が私には正しく思えます(下記参照)。

 

 

韓国では包茎手術が激減

 

vivanon_sentence先日、大阪に行った際に、府立大の東優子教授に包茎調査の集計を見せてもらいながら、私の包茎復元の現状を報告したのですが、その際に重要な話を聞きました。

前提が長いですが、大事な話なのでおつきあいください。

包茎の権利主張は北欧から始まって、米国でも、本人の意思を無視して割礼をすることに反対する機運が高まっています。

私は銭湯でさまざまなチンコを見ているわけですが、ヨーロッパの人たちの多くはかぶってます。どこの人なのかを同定しなければならないので、言葉を聞き分ける必要がありますが、ドイツ人観光客らしき集団が全員かぶっていたり。

対して米人らしき集団だとバラバラ。ユダヤ教が強いエリアでは割礼する人が今も多く、その影響からか、非ユダヤ教の人たちでも切ってしまうことが多いのですが、米国でも「割礼に意味はない。むしろ有害」という考え方が広まって少しずつ乳幼児期の割礼実施率は落ちてきています。

韓国では反対運動によるさらに劇的な成果が出ています。これは包茎手術が広く浸透していたことの反動でもあって、ある世代では多くの人が手術をしたそうです。しかし、その幻想から解き放たれて手術が激減し、これで潤っていた泌尿器科は商売にならず、泌尿器科志望の医学生が減ってきているそうです。いかに包茎手術で儲けてきた医者が多かったのかを示してましょう。

韓国では宗教的背景がないため、この反動が劇的に起きたわけですが、これまで根拠らしい根拠がないまま包茎手術が広がっていたってことです。

 

 

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