景気停滞のご時世でも伸びていたもの—YouTubeで見る脇毛[1]-(松沢呉一)
売り上げが伸びている業種もある
Facebookに書きましたが、緊急事態宣言が解けてすぐ錦糸町を見て回った時のこと。わざわざ見て回ったのではなく、銭湯に行く途中で眺めていただけですが、再開した飲食店はどこも暇そうで、一人も客がいない店も少なくありませんでした。
そんな中、唯一美容院だけが混んでました。髪の毛をボサボサにした人、自分で切っておかしな髪型になった人が殺到したわけです。
再開した日は列が出来た理容院があったという話も聞きました。再開直後に売り上げが伸びた店は理美容院くらいか。
しかし、美容院は美容師増加のための過当競争激化によって、ただでさえ潰れやすいですから、再開できなかった店も多く、この先、客が来続けるわけでもないので、さらに潰れる店が出そうです。
店ではないですけど、この時期に忙しかったのは内装屋や工務店です。自作のビニールカーテンをつけている店もありますが、工務店に頼んだ店もあり、アクリル板ともなると、日曜大工では難しくて、業者はどこもえれえ忙しかったらしい。
また、次亜塩素酸水加湿器など、予防・消毒用品は売り上げが伸び続けています。それ以外で伸びていたのは脇毛くらいです。
前置が長くなりましたが、脇毛が本題です。
※たまたま通りかかった空き物件。墨田区だったかな。もともと何があったのか、コロナで潰れたのかどうかも知らない。
フェミ系脇毛
緊急事態宣言がまだ出ている時のこと。知り合いの娘さんからメールが届きました。
「脇毛が伸びたよ」
そりゃ皆さんデートはもちろん外出も控えてましたから、脇を見られる機会がない。そろそろ半袖やノースリーブの季節ですから、剃り始めている人たちも多いでしょうが、この3月から5月にかけては戦後もっとも女子の脇毛が伸びた時期だったのではなかろうか。脇毛を剃ってくれる脇毛屋さんが営業再開した日は超満員だったでしょう。
実物はなかなか見せてもらえないですが、コロナと関係がなく、脇毛はYouTubeで見られます。陰毛だってYouTubeで見られるわけですけど、陰毛は年齢制限がついているのに対して脇毛は制限なしですぜ。
このところ、プッシー・ライオットを何度か埋め込んでましたが、プッシー・ライオットのMVには脇毛が出てきます。
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