松沢呉一のビバノン・ライフ

ポーランド・ハンガリー・中国で進むLGBTの弾圧—コロナ気分からワクチン気分へ[7]-(松沢呉一)

中国シノバック製ワクチンでインドネシアは大混乱に—コロナ気分からワクチン気分へ[6]」の続きです。

 

 

 

ワクチンが効かない中国がいよいよセクシュアル・マイノリティを本格的に弾圧か

 

 

2021年7月9日付「西日本新聞

 

 【北京・坂本信博】中国の会員制交流サイト(SNS)で性的少数者(LGBTQなど)の学生グループや支援団体のアカウントが一斉に閉鎖された問題で、中国外務省の汪文斌副報道局長は8日の定例記者会見で「中国政府は法によりインターネットを管理している」と述べた。当局の関与を事実上認めた格好だ。

 

当初この記事は「中国当局の指導か」と見出しに出ていたのですが、中国政府がやらせたことを認めました。サイテー。中国共産党と「サイテー」はワンパックなので、いまさら書いても意味がないですが。

中国南部では広東省に続いて雲南省でもデルタ変異株が拡大していて、自ら中国製ワクチンは変異株には効かないことを世界に知らしめている時に、なんでこんなバカなことをやっているのかと疑問に思ったのですが、中国製ワクチンが効かない事実は注目されたくないので、世界の目を逸らすために、こんなことをしているんじゃないかと深読みをしたくなります。このことに触れる時は必ず「中国のワクチンは効かない」と書き添えた方がいいですね。

それより理由はハンガリーかも。

 

 

ハンガリーでは反LGBT法が成立、施行

 

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どこもかしこも。

 

2021年6月25日付「CNN

 

ハンガリーでLGBTについて教える教育や教材を禁止し、LGBTがテレビに出ることも制限する法律が6月15日に可決。正確には新たな法ができたのではなく、複数の法律にまたがる改正で、国外では反LGT法と総称されています。ハンガリーではmelegellenes magyar pedofil törvény。pedofilはハンガリー語でペドフィリアのことで、反小児性愛法と言われています。このすり替えは常套手段であります。

これに反対した議員はたったの一人でした。

これに対してEU諸国が反発し、オランダのルッテ首相はハンガリーに対して「EUに居場所はない」と宣告したというのがこの記事。つまりは「出ていけ」ってことです。

EU諸国と言っても反発しているのは西側で、東側の加盟国は冷淡、同じくLGBT弾圧を進めるポーランドにいたってはハンガリーの姿勢を支持しています。

それでも数で言えば批判側が多いのですが、ハンガリーは2013年以降中国依存を急速に強めていますから、EUから追い出されると、いよいよ依存を強めて、ヨーロッパにワクチンが効かない中国の衛星国ができてしまいます。

 

 

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