松沢呉一のビバノン・ライフ

いつの間にやらレズビアンになっていたエロい女子—同性愛者が異性と結婚した場合[下]-[ビバノン循環湯 584] (松沢呉一)

セックスしない夫のホモ疑惑—同性愛者が異性と結婚した場合[上]」の続きです。

 

 

レズビアンはばれにくい

 

vivanon_sentence前回見たように彼氏や夫が「ホモかもしれない」「ホモだった」という話は時々耳にするのだが、妻や彼女が「レズかもしれない」「レズだった」という話はあまり聞かない。あまり聞かないだけで、少しは聞くが、通常は知る契機、疑う契機がない。

そうであったとしても、セックスは可能なため、電話の彼女のように「セックスがない」というところから疑うことがない。

男の欲望は勃起という外形的な現象を伴い、それが伴わないから女側に悩みが生ずる。女の場合は、「濡れる」程度のことは物理的な刺激で起き得るため、男は気づかない。「私は濡れにくい体質だから」とローションを使えばそれまで。

また、「男とのセックスも楽しめる」「好きじゃないけど、男ともできる」というバイ寄りのレズビアンも多いため、いよいよ男は気付けない。

とりわけこういう層は結婚という選択がしやすい。「一人で生きていくのは大変なので、男と暮すのもいいか」とか「親がうるさいので、安心させるか」というので、結婚することがよくある。周りは「えー、レズビアンだったんとちゃうんか」ということになるわけだが、レズビアンをやめたわけではなくて、結婚してもそちらの活動を続けるのも少なくない。

夫としては、妻が女友だちと会っていたところで、まさかそういう関係とは疑わないので、そこからバレることはないわけだが、女の側からそれを知ることがある。

Father Nathan Monk

 

 

ゼックスフレンドを求める女

 

vivanon_sentenceかれこれ七、八年会っていない女から、深夜に電話があった。

「ねえ、誰かセクフレ紹介してよ」

何年ぶりかに電話してきて、何を言い出すのかと思ったら、セックスフレンドとは(今はほとんど聞かないが、かつては「セクフレ」と言うのが時々いた)。

しかし、昔からこんなことを言っていた女だったような気がする。知り合った頃、彼女は十代だったんじゃないかな。20歳過ぎていたかもしれないが、すでに男の経験は豊富であった。

その電話によると、今は40歳近い男と住んでいるのだが、男はほとんどチンコが立たず、長らくセックスをしていないため、欲求不満だという。当時からセックスがメシより好きな女だったが、今はいよいよやりたい盛りだろうから、欲求不満はいや増しである。

早くからけっこうな数のチンコを賞味しているため、セックスフレンドは誰でもいいというわけにはいかず、チンコの立ちがいいことと、太くてカリが高いことが条件だと言う。贅沢である。

 

 

next_vivanon

(残り 1374文字/全文: 2486文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ