古塔つみについての疑問点—おっさんが若い女のふりをしていたことはどこまで非難されるべきか(上)-(松沢呉一)
「パクリ騒動があると必ず出てくる「根拠なき擁護論」は誰のためにもならない—古塔つみのパクリに擁護の余地はない」の続きです。
三幸製菓のお菓子が安い
ドンキに行ったら、三幸製菓のサラダせんなどの商品が安く売られてました。希望小売価格の半額以下。火災と関係しているのかどうかわからないですけど、火災のあった工場だけでなく、他の工場も操業停止中のため、商品が品薄になっているはずで、そんな中で安売りするのは、あの火災のあとは買う人が激減しているためだろうと推測しました。
たしかに「雪の宿」の袋を開くと、黒焦げの焼死体が出てきそうで怖いです。なんてことはないとしても、企業イメージや企業の信頼感まで黒焦げになりました。
身元不明の遺体のうちの一体は22歳の社員であることが確定し、もう一体はやっと昨日23歳の社員であることが判明。確定するのに何日もかかるくらいに損傷が激しかったのだと思われます。顔の特徴さえ跡形もないくらいの炭状態。
誰にも責任がない不運な火災だったら、会社も同情されるところですが、業務上過失致死の疑いが濃厚で、今までも繰り返し工場で火災があったことから見ても、会社ぐるみで無責任な体制を作り上げてきたとしか思えません。
「火災の発生を防ぐ対策がとられていたなら」「避難訓練を徹底していたなら」「非常口への誘導がうまくできていたなら」と仮想すると。死ななくていい人たちが死んだと思えて、バイトの人たちも若い社員も痛ましさが倍増です。
こういう会社には社員や近隣の人たちがしっかり抗議した方がいいと思います。組合は機能していないんですかね。
それでも安かったので私は三幸製菓の各種商品をドンキで買いました。火災があって急に味が悪くなるわけではないですから。
しかし、パクリだと指摘されている古塔つみのTシャツは買わない。作品集はパクリの確認のために欲しいですけど、今となってはTシャツは恥ずかしくて着れないべ。ドンキで68円だったら下着用や寝巻用に買うか。あるいはそれを返品すれば利鞘を稼げます。
性別詐称はどこまで批判できるのか
古塔つみについての記事を読んでいると、パクリだけじゃなくて、「女のフリをしていた40代のおっさんだった」という現実に衝撃を受けた人が多いようです。古塔つみがどこの誰であるのかも特定され、それがおっさんだったことはほぼ確定していますので、以降、事実として扱います。万が一、違っていたら訂正します。
ただ驚くだけでなく、「裏切られた感」「騙された感」からか、そこを強く批判している人たちがいます。しかし、私は古塔つみというイラスタレーターを認知していなかったためだけでなく、そこはあまり強く非難できないように感じてしまいます。
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