イガ・シフィオンテクのスピーチ/ウクライナの国土の20パーセントから24パーセントをロシアが支配/ロシアは博物館や美術館の収蔵品も略奪している-(松沢呉一)
イガ・シフィオンテクの全仏オープン優勝スピーチ
これだけ続くと世間一般関心が薄くなるのはやむを得なくて、一時はウクライナ戦争のことばかりになっていたYouTuberの皆さんも、着々平常運転に戻っています。中には自身飽きている人もいるでしょうが、それよりアクセスが稼げなくなっているのだと思います。要所要所でまた取り上げればいいのではなかろうか。
「ビバノンライフ」でも、ウクライナ関連は読む人が激減しているので、そろそろ別のことを増やしたいのですが、ウクライナ関係の情報をチェックすることが欠くべからざる日課になっていて、チェックすると気になることが次々出てきてしまいます。別のことを書くために、ウクライナのことをとっとと片付けていこうと思うのですが、それをすることで今まで以上にウクライナのことが増えそうな予感。
まずは最新の話。テニスのことはなんも知らんけど、数時間前にポーランドのイガ・シフィオンテクが全仏オープンで優勝、そのスピーチが感動的です。
決勝の相手であったココ・ガウフ、家族、コーチ、大会運営、ファン、ポーランドなどに礼を言ったあと、「最後にウクライナに一言言わせてください。世界はまだそこにあります。強いままでいてください」と言い、拍手が鳴り止まず。
彼女は帽子にもウクライナカラーをつけてます。
プーチンがいる限り、彼女はロシアに入国できないでしょう。
私もなんかで優勝したい。優勝したいというより、ああいうスピーチをしたいだけですので、今晩、銭湯の清掃をしたあとで、一人でスピーチをするかな。
ウクライナの領土20パーセントあるいは24パーセントがロシアに支配されている
次の話。ゼレンスキー大統領が「ウクライナの領土の20パーセントがロシアに支配されている」と発言した件。
これについては「メデューザ」が詳しく取り上げていて、改めて正確に計算したところ、24パーセントだったそうです。国土の4分の1に近い。
とくにルハンシク州やヘルソン州ではウクライナ軍が反撃に出て、領土を奪い返している最中なので、数字は流動的ですが、4分の1だとすると、日本で言えば北海道と東北がまとめて支配されたような状態かと思います。そりゃ黙過できないでしょう。それ以外の地域も破壊されまくっているわけですし。
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