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【有料記事/Jユースカップ決勝第2報】U-19フットサル日本代表の成果も活かし、優勝に貢献。松岡瑠夢、反撃のゴール(2016/11/20)

激しく戦った松岡瑠夢。ハードワークを基調とするカズ東京のスピリットを体現するかのようなファイトだった。

激しく戦った松岡瑠夢。ハードワークを基調とするカズ東京のスピリットを体現するかのようなファイトだった。

U-19フットサル日本代表の件なんですけど、どういう基準で選ばれたんですか。
こう訊ねると、松岡瑠夢は「自分でもよくわからないんです」と答えた。
「なぜ選ばれたのか。U-19フットサル日本代表の鈴木隆二監督が目に留めてくれて。合宿では全部対人系でかなりハードだったんですけど、でも短い時間でしたけれども自分のためになったと思います。事前に自分が思い描いていたものとちがって戦術がしっかりしていて、出したあとどこに走るとか、そういうものがあった。ボールを持っているひとに対してフォローに行くところをしっかり学べたので、サッカーに活かせていると思います。サッカーが好きですけど、フットサルもやっていきたい」

取り組んでいることに対する直接的な学習だけでなく、生きているあいだに体験するすべての物事が人間を成長させる。その意味では、本業ではないフットサル代表チームへの参加も、有形無形の影響があったはず。この11月19日におこなわれたJユースカップ決勝でも、代表に選ばれるだけの資質──いや、代表の真価は垣間見えた。4-4-2のハードワークを徹底させるうえで必要な前線からのチェイシングにも鬼気迫るものがあったが、やはりボールを持ったとき、ボールを持った味方が近くにいるときに松岡は光った。とにかく巧い。自ら運び、相手に奪われず、積極的に仕掛ける。連携から見事なゴールを決め、2-1と1点差に迫った後半5分の仕事は、流れをFC東京U-18の側に、完全に引き寄せた。2点めのPKを叩き込んだ半谷陽介や3点めを決めた荒川滉貴&久保建英もよかったが、生地慶充や内田宅哉とともにFC東京の攻撃をかたちづくっていた松岡に、やはり眼が行く。

――最後は脚が攣ってしまったんですか。
松岡瑠夢 はい。両脚が攣りました。

最後は無念の交替だったが、これもブレーキをかけず、チームのために走りきったことの証明だ。ピッチサイドでマッサージを受けながら、松岡は試合の行方を気にかけていたが、決勝点は代わりに入った荒川が決めてくれた。苦労は報われた。

――前半から積極的に仕掛けていましたが、後半の頭からさらにギアが上がったのはどうしてですか?

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