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【有料記事】マッシモ布陣の隙を衝きつつ激しい守備で相手を上回る! 篠田東京はミステルを超えるのか(2017/04/01)

「ぼくのなかではミステルです」と鳥栖のマッシモ フィッカデンティ監督への敬意を語る篠田善之監督。

ボランチでの先発が濃厚になってきた田邉草民。

対決要素満載のJ1第5節FC東京vs.サガン鳥栖は本日4月1日16時に味の素スタジアムでキックオフを迎える。
かつて東京の指揮官だったマッシモ フィッカデンティ監督が率いる鳥栖は、懸案だったゴールキーパーに権田修一を加えて隙がなくなってきた。前線も大黒柱の豊田陽平、コロンビア代表のビクトル イバルボ、元マリノスの10番でベルギー帰りの小野裕二、サガン鳥栖U-18出身でゴリゴリと突破を図る元気印の田川亨介と傑物ぞろい。J1第2節で川崎フロンターレと堂々渡り合った内容から考えても、かなりの難敵だと認識して臨むべきだろう。
もし鳥栖がマッシモスタイルの4-3-1-2を踏襲してくるなら、「ぼくのなかではミステルなんで。尊敬できるひとですし、ほんとうに」と、マッシモ フィッカデンティ監督をリスペクトすると同時に熟知する篠田善之監督の対策が奏功するかもしれないが、同様に相手も東京対策を施してくるはず。鳥栖から東京に移籍して新守護神となった林彰洋はそこを警戒し、前節までのままではなく「事前の準備に於いても、試合中にも、変わっていかなくてはならない」と、気を引き締めている。

4-3-1-2対策としては薄い中盤のスペースを衝き、あるいは相手のインサイドハーフを走らせて疲れさせるためのサイドチェンジが有効になる。これはマッシモ時代の東京が苦しんだ戦い方だ。
橋本拳人は「ぼくがやっていたインサイドハーフは常に走りつづけていたところで、息が上がってしまう。自分が攻められているときにほんとうにしんどいときがあった。テンポよくサイドを使いながら相手を走らせることは有効かと思います」と、実感を込めてこの揺さぶり作戦の効き目を語っている。
また篠田善之監督も「4-3-1-2のかたちであればサイドチェンジは有効。ウイークなところでもあるのでそこをすばやく衝けるかだと思う。でも、どの相手でもスペースを見つけるのは同じなのでそこはやっていきたい」と、常にスペースを探して有効打を加えていく集中の必要性を説いている。

フィニッシュのイメージもできている。
今週末にかぎっては梶山陽平のフル出場が難しいことから、ボランチでの先発が予想される田邉草民は「どっちかと言ったら、鳥栖は守備から入る。そこで引っかかったら相手に持たれる時間が長くなると思うので、うまく切り抜けながら自分たちがボールを持つ時間を長くできるといい。前の選手にどれだけ気持ちよくプレーをさせられるか、

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