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J1屈指の組織力と戦術理解力を誇る仙台に完敗【ルヴァンカップグループステージ第3節第2報】

◯Report 個のアプローチも組織力の差を埋められず
4月4日、FC東京はユアテックスタジアム仙台でルヴァンカップグループステージ第3節に臨み、ベガルタ仙台を相手に3-0で敗れた。
全員が組織のために献身的に働き、その組織の一部として個が強烈に輝く仙台の前になすすべなく完敗。組織として勝てない状況で室屋成や久保建英などが個でアプローチしたが、完成度の高い仙台の守備網を突破しきれず無得点に終わった。
まだ戦術に適合していない庄司悦大がアクシデントで退き、梁勇基に交替すると流れは一気に仙台へ。前半28分、最初の中野嘉大の左足シュートとそのこぼれを拾った阿部拓馬のシュートは耐え抜いた林彰洋だったが、さらにそのこぼれ球を流通経済大学卒のジャーメイン良が拾った三次シュートは耐えきれず失点。東京守備陣がボールウオッチャー気味になっていたこともあり、防ぎきれなかった。
先制した仙台は42分、両チームの選手たちが左に集中していたときに右でフリーとなった蜂須賀孝治がなんなくシュートを決めてリードを拡げ、後半21分にはまたも蜂須賀が東京のクリアを左足ボレーで豪快に叩き込むスーパーゴールでダメ押し。その後は阿部を1トップにいただく5-4-1のフォーメーションで2ラインのブロックを敷き東京を寄せ付けなかった。
東京から蔚山現代を経て仙台に加入した阿部は得点こそなかったものの、東京の守備網を突き破る動きで勝利に貢献。複数のポジションをこなす柔軟性とともに仙台になくてはならない選手になりつつある。
個の質では東京のほうがやや上回っていたが、常に正しい狙いをもってプレーする仙台の選手たちの精度と先を読んだ展開の前では、単調な動きを繰り返すだけにすぎなかった。

◯Review 完成された仙台に完敗の東京+Comment 太田宏介、室屋成、阿部拓馬(ベガルタ仙台)
第1報に記した蜂須賀孝治の言葉にもあるように、ポジショナルプレーを意味する「立ち位置」がキーワードとなっているベガルタ仙台。ボールを基準に、

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