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「思い切ってやれ」安間監督の言葉を忠実に実行、迫力あるプレスで存在感を示した寺山翼【J3第14節第3報】

寺山翼。

安間貴義トップチームヘッドコーチ兼FC東京U-23監督。

昨年の第33節vs.鹿児島ユナイテッドFC戦でJ3初先発を果たした寺山翼。2018年はFC東京U-18のキャプテンとして、なかなかパフォーマンスが向上しないチームを牽引した。守備ではスライディングでどこまでもボールを追い、攻撃ではボランチながらどんどんゴール前に入っていった。失点を防ぎ得点を挙げる双方に責任を感じさせる姿勢が見てとれる。三菱養和SCユース惨敗した新人戦のあと、気丈にも取材に応じてくれた寺山は、胆力を感じさせる男だった。

クラブユース選手権関東大会を終えてリーグ戦再開まで公式戦の間隔が空くこの時期、寺山にJ3で二度め、三度めの、J3で先発する機会が訪れた。第13節のvs.ブラウブリッツ秋田戦では、前半45分間になかなか自身本来のプレーができなかったと反省した。そしてその一週間後、江東区夢の島競技場で、寺山は高校生とは思えない圧巻のパフォーマンスを示した。相手をピッチサイドへと追いやるようにプレッシャーをかけるさまはまさに重戦車。やけに太い体躯の選手がいるなと思ったら、それが寺山だった。間近で見ると、この日はいないはずの木村誠二のようなスケール感が漂っていた。

「前節の試合よりは、前半からしっかり自分のプレーを出していけたと思います。そのなかでゴール前に絡むシーンも増えていたので、そこで決めきれなかったのがいまの実力。そこはしっかり受け止め、また練習してしっかりがんばりたいと思います」
前半5分、中にいた久保建英から右サイドバックのジャキットへと渡ったボールが再び寺山へ。右足のシュートはクリーンヒットとはいかなかった。21分には久保からのパスを受け、

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