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挑みつづけたU-23、難攻不落の藤枝城から1点をもぎ取る【J3第16節第2報】

弥栄西高校の躍進に一役買い、川崎フロンターレでも活躍したあの養父雄仁がリベロを務める、今シーズンの藤枝MYFC。

FC東京U-18→明治大学の出である岩渕良太の、グラウンダーのコーナーキックを、これまたグラウンダーで流し込んだ端正な先制点。“名手”のアシストとシュートで生まれた一撃はFC東京U-23に衝撃を与えるに十分だったが、このままでは終わらなかった。

Jリーグ100試合出場の花束をお母様から贈呈され、綻ぶ笑顔の岩渕。東京ガスのCMを彷彿とさせる親子の絆。

FC東京U-18の芳賀日陽はきびきびしたドリブルで左サイドから積極的に仕掛けていた。このカテゴリーでも小刻みに動ける、敏捷性を伴うテクニックは際立っていた。

「ほんとうに巧い選手が多い。その選手たちが強度のあるプレーをするようになってきたことに、すごく観ていて頼もしいなと思いました。さらなる変化を観ていただければと思います」と、試合後の安間貴義トップチームヘッドコーチ兼FC東京U-23監督。

集合写真のポースが崩れて笑みが漏れてしまう。この日は若さが躍動した。

6月30日、FC東京U-23は藤枝総合運動公園サッカー場でJ3第16節に臨み、藤枝MYFCと1-1で引き分けた。前半23分、FC東京U-18出身の岩渕良太が蹴ったグラウンダーの右コーナーキックを今シーズンから加入した養父雄仁が決めて藤枝が先制。以後は藤枝の守備組織に手こずり無得点の時間帯がつづいた東京だったが、終盤に猛攻。平川怜がリッピ ヴェローゾとワンツーのような恰好で中央を右から左へと運んだボールを、コースが空いた瞬間に一閃。平川自身「絶対ここに撃てば入るという感じではなかった」という際どいゴールで同点に追いついた。勝ち越すことはできなかったが、最終盤に藤枝を圧倒しての引き分けは勝利感すら漂うもの。一定の成果と自信を得て、選手たちは帰京した。

◯実ったジャブの連続。多彩な攻撃で同点に追いつく

藤枝は3トップ以外のフィールドプレーヤー7人が大外の2レーンを捨てて中央寄りの3レーン幅に圧縮する、極端な守備を実践。東京はたやすく侵入できるサイドへと入っていくが、

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