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燃えるチャン ヒョンス! 主将の帰還で気を引き締め直した青赤軍団、いざカシマへ/東慶悟、田邉草民、長谷川健太監督の談話【J1第19節Preview】

 FC東京はあす8月1日、茨城県立カシマサッカースタジアムでJ1第19節に臨み、鹿島アントラーズと対戦する。
 鹿島は未消化試合の第14節を挟んだ3連戦の最後、第18節こそガンバ大阪を相手に引き分けたが、そこまでは2連勝。中断明け再開初戦の第16節はジュビロ磐田と3-3の撃ち合いを演じての引き分け、その一週間前の天皇杯3回戦もFC町田ゼルビアを5-1の大差で下すなど、攻撃力が際立っている。3連戦の初戦となった第17節のvs.柏レイソル戦も6-2の大勝。田邉草民が「鹿島は特に前線の調子がよくなってきている。難しい、たいへんな試合になると思う」と言うとおり、決して楽な相手ではない。

 東京はJ1再開から2連勝を飾ったが、前節はV・ファーレン長崎に手痛い敗戦を喫した。チームを立て直しつつ、絶好調の鹿島に勝ちもするという、二重のミッションをクリアしなければならない。

 ここで浮上する存在がキャプテンのチャン ヒョンスだ。
「札幌戦のときのけがを引きずってしまいましたが、もう大丈夫」と、笑顔を見せた。

 中断前、5月14日のvs.コンサドーレ札幌戦で負傷。次節、鳥栖遠征を回避し、韓国代表としてワールドカップに臨んだ。グループステージの第3戦でアジア勢としては初となるドイツ代表撃破を成し遂げたものの、16強進出はならず。帰京後、復活の時を待った。

 長谷川健太監督がヒョンスの心中を代弁する。
「ヒョンスは先発に復帰させます。練習試合も彼はやれたので、そういう意味では大丈夫だと思います。キャプテンであり、ワールドカップの悔しさもあるだろうし、ずっと試合に餓えていたと思います。十分、時間をとってここまで引っ張りました。コンディションも練習試合で叩き、戻ってきていると思います。しっかりとチームを締めてやってもらいたい」

 前節のvs.長崎戦に関しては、プレッシャーをかける出足の鋭さ、あるいは気迫で相手を下回っていたという反省が聞かれた。ならば、気合を入れなおすにあたり、キャプテンの復帰ほど効果的な薬はあるまい。

「練習試合を通して試合勘が戻りました。長い期間の練習でコンディションを取り戻せたかな」と、己自身の状態を語ったヒョンスだが、もちろん、チーム状態も気にかけている。
「今シーズンは全部が重要な試合になります。負けた試合はそれ以上のモチベーションで臨まないといけない。鹿島はとてもいいビッグクラブで、いい選手が揃っている。いまは下の順位にいますが、これから必ず上がってくるだろうチーム。いまのうちに叩いておきたい」

 第7節では鹿島を2-1で下し、内容でも相手を上回った。長谷川監督体制で、東京は完全に鹿島に対するコンプレックスを払拭したかに見える。しかし鹿島が弱くなったというわけではない。ヒョンスの危機感をチーム全体で共有し、青赤軍団は鹿退治に向かう。

 

◯東慶悟の談話

相手のことより、

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