サイドを制し、勝利を手繰り寄せられるか。森保ジャパンの右サイドを担う室屋成、小平から世界への第一歩【コラム】
◆サイドの攻防
本日9月11日、室屋成が森保一監督率いる新生日本代表の一員として、初めてピッチに足を踏み入れる。メンバー中、右サイドバックを本職とする唯一の選手。それだけで期待の大きさがうかがえるが、しかし所属チームのFC東京では、この春、長谷川健太監督に絞られ、スターティングメンバーを外れることすらあった。
「いまはもう、手放しです」
室屋について訊ねると、長谷川健太監督は笑顔で賞賛する。
春先はそうではなかった。攻守のバランスについて、苦言が多かった。先発から外し、U-21日本代表の岡崎慎が彼なりに個を活かして躍動する姿をベンチから見せもした。
長谷川監督の要求は攻撃重視。サイドバックは状況に連動するポジションである――という室屋の認識は変わらないが、可能なかぎりリクエストに応えようと、攻撃の割合が増えた。おかげで、ほとんどウイングのようにして2トップに絡む室屋の存在は、FC東京のチャンスメークに欠かせないものになってきている。
長谷川監督の掲げるハードワークと、室屋が得意とするサイド攻撃は世界の趨勢だ。今夏のワールドカップロシア大会を観た室屋は、サッカーの先端を端的にこう分析した。
「個人で突破できる選手が鍵を握る。現代のハイブリッドサッカーというのか、
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