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あらためて考えるFC東京U-23の有効性【コラム】

 
◆J2とJ3それぞれのメリット
 
 若手選手を育成型期限付き移籍でJ2に送り込むのと、J3にU-23チームを保有するのと、どちらが効果的なのだろうか。
 浦和レッズはU-23チームを保有していない。セレッソ大阪U-15から作陽高校を経て加入した伊藤涼太郎を水戸ホーリーホックに移籍させ、経験を積ませている。ところが、U-23を持つセレッソ大阪も、岸本武流を水戸に移籍させている。今シーズンのJ2第41節終了時点までに伊藤は33試合9得点、岸本は37試合3得点。しっかりと結果を残しているようだ。
 FC東京もU-23を持ちながら、野澤英之を2017年はFC岐阜に、24歳を迎える2018年は愛媛FCに、それぞれ移籍させた。岐阜では多くの出場機会を得られなかったが、愛媛ではJ2第41節終了時点で28試合出場1得点。シーズン途中に監督交替があり、川井健太監督が指揮を執るようになってからはレギュラーになっている。J2を成長の場にできている。
 
 ではJ3はどうなのか。FC東京U-23の場合、トップとU-23の編成を分けず基本的には同じ練習に参加していて、シーズン中いつでも入れ替えが可能になっている。若手がトップからU-23に昇格するだけでなく、オーバーエイジをU-23に出場させることもでき、そこで若手に刺激を与えたり、コンビネーションを磨いたりといった効果もある。複数の選手が同時にプレーし、その彼らを同時に観察できることもメリットだ。
 大金直樹社長があきらかにした長谷川健太監督の続投理由は若手の成長だった。これを受けて意見はさまざまあるだろうが、

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