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夏の小休止か――城福広島との拮抗した戦いに敗れたFC東京、アウエー旅に向け切り換えを図る。橋本拳人「首位で戻ってこれるようにみんなで乗り越えたい」【J1第23節第1報】

 

最後はキャプテンマークを巻いた橋本拳人。 ©Ayano MIURA


 30,015人を集めた夏休み最後のホームゲーム、J1第23節。5位サンフレッチェ広島を相手に勝利を収めたいところだったが、後半16分に先制を許すとその後追いつくことができず、0-1で敗れた。勝った広島は4位に浮上。敗れた東京は首位のままだが、2位の鹿島アントラーズに4ポイント差まで迫られた。
 
◆広島にボールを保持された東京
 
 若い2トップを立てて臨んだ直近の天皇杯3回戦ではヴァンフォーレ甲府に敗れた。夏バテというわけではないのだろうが、メンバーを入れ替えたこのvs.広島戦も黒星。ひと息ついた、という感じの結果になった。
 
 対して広島にはリーグ戦8戦負けなし。ツエーゲン金沢に勝った天皇杯3回戦から東俊希以外の10人を替えて味の素スタジアムに乗り込んできた。勢いは東京より上だ。対する東京は林彰洋、渡辺剛、大森晃太郎、髙萩洋次郎の4人が三日前の天皇杯と連続での先発となった。このうち髙萩以外の3人は天皇杯でフル出場。橋本は髙萩と出場時間をシェアするように60分から交替でプレー、永井謙佑とジャエルも天皇杯で途中出場している。
 
 ここのところ広島が敗戦から遠ざかっているのは偶然ではない。東京は前半45分間、広島にボールを支配されつづけた。選手同士が一定の距離を保ち、一人ひとりが管理するスペースを認識し、パスの長さ、速さ、強さを調節し、しっかり“駒”として機能し、組織でボールを運んでいく。この地味な作業を繰り返し、広島はじわりじわりと東京ゴールへの接近をつづけた。
 
 広島の城福浩監督はこう言っていた。
「ボールを地道につないで、つないでつないでつなぐ。東京のカウンターを覚悟してそれをやりきった彼ら選手たちをほめてあげたい」
「去年は対策の割合が多かったのと、いい守備からのいい攻撃が我々のメインだった。去年は悔しい想いをしたので、ことしは自分たちが主体となって自分たちの時間を多くするサッカーをずっとめざしています。毎試合うまくいくわけではないけれども、それを

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