まさにVARが必要だった試合。2週間後に向け、気持ちの整理をつけられるか【J1第28節第1報】
10月5日、首位のFC東京は16位のサガン鳥栖を相手にJ1第28節を戦い、2-1の逆転負けを喫した。
8月17日の第23節で上位のサンフレッチェ広島に敗れたあと、アウエー8連戦の初戦を札幌で引き分け、つづく名古屋では勝利。しかし優勝を争う鹿島アントラーズにカシマで屈し、J1残留に向けて必死の松本山雅FCに引き分け、同様に残留争いの渦中にある鳥栖に敗れ、東京は苦しい状況に陥っている。
試合後の橋本拳人は「優勝するのは険しい道のりだなとつくづく感じる」と、苦笑い。今節の東京は終盤、鳥栖のラッシュの前に劣勢であったのは確かだが、明白な誤審で決勝点を奪われる受け容れがたい結果となり、まさに“泣きっ面に蜂”の敗戦だった。
試合全体を通じてジャッジに不信感があった。前半46分にあったディエゴ オリヴェイラに対する肘打ち、後半50分にゴールと判定された場面のオフサイドまたはハンド、それぞれハーフの最後にあった見逃しは、東京にとっては看過できないもの。そしてジャッジの問題とサッカーの中身、ふたつの要素を切り分けて考えざるをえない後味は、VARがなければ解消できない。VARがない現状では試合中にいくら抗議をしたところで判定は覆らず、試合後にいかに話し合いをしたところで失われたポイントは還ってこない。
納得できない判定を受け容れつつ、自分たちのプレーについての反省を深め、二週間後に控えるヴィッセル神戸との一戦に向け準備を進めていくほかにできることはない。
◆決勝点の前段階にあった劣勢の原因を見つめる
長谷川健太監督は「先制したあともう1点を獲りに行かなければいけないところ、若干鳥栖の攻撃を受けてしまったことが最後、ああいう結果につながったと思っています」と、反省をしたうえで判定に言及した。
「ただ、前半の金崎の肘打ちもそうですけど、レフリーの『見えなかった』というひとことで片付けられるのは、あまりにも『どうなのかな』と思っています。見えないところをしっかりと見るということが彼らの役目だと思いますし、最後の結果も
(残り 1987文字/全文: 3092文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ