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苦手の札幌ドームで辛くも引き分け。北海道コンサドーレ札幌に圧倒され、終盤の和製速攻布陣への移行で同点に追いついたFC東京【J1第6節「北海道コンサドーレ札幌vs.FC東京」観戦記】

 
 今シーズンの試合後記事としてお届けする「観戦記」。昨日7月22日、苦しみながらも室屋成のゴールでなんとかドローゲームに持ち込んだJ1第6節、北海道コンサドーレ札幌戦について書いていきます。
 
◆苦手の札幌ドーム
 
 通算成績で札幌に勝ち越している東京ですが、こと札幌ドームに関してはなんだかいい印象がありません。長谷川健太監督が就任以後、ドームでの対戦成績はこうなっています。
2018年J1第23節(8月19日)札幌3-2東京(●)
2019年J1第24節(8月24日)札幌1-1東京(△)
 ちなみにJ2に降格した2011年でも最終節に対戦がありまして、
2011年J2第38節(12月3日)札幌2-1東京(●)
 敗れています。
 気温は夏でも冬でも一定に保たれるはずですから、極端に暑い、寒いという目には遭わないはず。何か他会場と異なる要素があるのか。気圧の問題なのでしょうか。
 
 長谷川監督はこの第6節で前半に苦戦した原因のひとつに「ピッチのボールスピードが味の素スタジアムと違う」ということを挙げました。ただ、これだけが決定的な要因ではないように思います。
 札幌のミハイロ ペトロヴィッチ監督は「相手にあまりカウンターの機会を与えない自分たちの狙いをしっかり出すなかで我々のサッカーが出来たのではないか」と言っています。確かに、東京がボールを奪い返して攻め込もうとすると、札幌の側の守備組織が整い、結局攻めきれないという場面が目立ちました。
 この状態について髙萩洋次郎は「相手の攻撃のところに引っ張られてうしろが重たくなってしまった。相手のカウンターが怖くてそこを意識しすぎたということはあるかもしれない」と説明しています。札幌はかなり積極的に東京陣内に入り込んできていました。映像をつぶさに見れば、札幌の帰陣の仕方がいいこともありますが、東京の側が反撃に転じたときにスピードが上がっていない。戦術と心理の微妙なアヤと言ったところかもしれません。最後は前半47分、左ウイングバックの菅大輝をフリーにして失点を招いたところを見ても、

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