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誰も置いていかないという意思を示し、全員が乗り込んだ“健太丸”。この船がどこへ向かおうと、ともに戦う姿勢に変わりはない。ルヴァン前に一体となるため勝利が必要な関門を最高の結果で通過【J1第20節「湘南ベルマーレvs.FC東京」観戦記】

 

大胆かつ選手への気遣いがあらわれた采配で勝利を引き寄せた長谷川健太監督、試合後のWeb会見にて。


 今シーズンの試合後記事としてお届けする「観戦記」。今回はShonan BMWスタジアム平塚で開催された10月4日のJ1第20節、湘南ベルマーレ戦について書いていきます。
 長谷川健太監督の「なかなか試合に出られなかった選手、(出場が)短い時間だった選手もいますけど、しっかり勝点、勝利に貢献してくれた」「準決勝に向けてひとつになって戦える結果」という言葉に集約される試合でしたが、何も書かないというわけにもいきませんので、もう少し詳しく書いていきましょう。
 
◆児玉剛の忍耐に敬意を
 
 前日のWeb囲み取材で、サガン鳥栖に敗れて悔しい想いをした若い選手たちの湘南戦またはルヴァンカップへの出場がありうるが、彼らの雰囲気はどうか――と訊ねたところ、長谷川監督は当然試合前なので詳しくは語らず「うーん……そうですね、悔しい想いはあると思いますので、そういうチャンスが巡ってくれば、しっかりとまた自分自身のリベンジということをしっかりやってもらえればと思います」と言うに留めていました。しかしまさか先発を全員前節と入れ替え、ベンチにもこれまで出場機会のなかった選手をずらりと並べるとは。そして観る側の期待に違わず、長谷川監督は後半、

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