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考え抜かれたメンバーの組み合わせで僅差の勝負に持ち込んだFC東京【ルヴァンカップ第2節vs.アビスパ福岡/観戦記】

 

キャンプで取り組んできたポジションも考慮したと思われるアルベル監督のメンバー選考と布陣決定。


 新型コロナウイルスの感染拡大により一週間活動を停止していたFC東京。ルヴァンカップグループステージ第1節とJ1第1節が延期となり、3月2日のルヴァンカップグループステージ第2節アビスパ福岡戦がカップ戦の初戦となりました。
 コロナによる活動休止明けでもっと点差がついて敗れる可能性もあったところ、意外と言っては失礼ですが、いい勝負に持ち込みましたね。ホームの福岡から見て1-0のスコアでの敗戦となりました。
 
 ベンチメンバーは7枠中6人のみ。トップチームの選手は児玉剛、平川怜、梶浦勇輝の3人で、あとの3人は2種登録の高校生。昌平高校の荒井悠汰、FC東京U-18の松本愛己と生地慶多でした。
 
 もともとルヴァンカップには若手中心で臨む予定ではありましたが、小川諒也がセンターバックに入るくらいですし、やはり台所事情の苦しさは否定出来ない。一方で、このメンバーは、リーグ戦とカップ戦でメンバーを分ける余裕がないことを示してもいます。ヤクブ スウォビィク、森重真人、小川、青木拓矢、安部柊斗、アダイウトン、渡邊凌磨はもちろん、もしかすると山下敬大、紺野和也もリーグ戦に備えておいたほうがいい連戦日程ではあっても、眼の前の試合に出られる選手をすべて投入しないといけない。
 
 3月6日のJ1第3節セレッソ大阪戦では隔離からの復帰によって人数が増えますし、12日のJ1第4節サンフレッチェ広島戦までは一週間空きますから、15日のルヴァンカップ延期分ジュビロ磐田戦を含めて準備が出来る。だから時間が経てば経つほど楽になる。この福岡戦をどう戦うか。アルベル監督は少ない選択肢で、最適な組み合わせをする必要がありました。
 
◆かなりよく練られていた選手起用
 

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