Dio-maga(ディオマガ)

【京都vs山形】レポート:負のスパイラルの入り口で

■2016明治安田生命J2リーグ 第6節
4月3日(日)京都 3-2 山形(16:04KICK OFF/西京極/3,676人)
得点者:2’大黒将志(山形)38’ダニエルロビーニョ(京都)45’+2イヨンジェ(京都)48’堀米勇輝(京都)74’林陵平(山形)
—————
今季未勝利同士の対戦。試合の幕を開けたのは、2月に京都から期限付きで移籍しモンテディオの一員となった大黒将志のゴールだった。

相手が収めたボールを高木利弥がプレスバック。挟み込むようにサポートしていたディエゴがこれを拾うとすかさず左スペースへグラウンダーで送った。これをペナルティーエリアまで追った大黒は、ゴール前から飛び出した京都のGK菅野孝憲と際どいタイミングになったが、一瞬早かった大黒がまずは左足を振る。シュートコースは塞がれ、菅野に顔面で弾かれたが、跳ね返りを体ごと前方へ持ち出すと、ゴールライン手前で今度は右足に持ち直し枠を狙った。第2節・愛媛戦のゴールは7分だったが、この試合は2分。最大限に警戒される中で、ゴールハンターとして一級品のプレーを披露した。

しかし、モンテディオの攻撃はここから停滞する。「立ち上がり早い時間帯に点が取れましたが、その後プレー的に消極的になったり、奪ったボールをなかなか攻撃に繋げなかったりした」(石﨑信弘監督)。京都はダブルボランチの1枚、アンドレイが高い位置に出てサイド突破をサポート。そのアンドレイのケアで全体が下がり気味になった。松岡亮輔は「こっちが1点取ったあとに、守備のところでプレッシャーに行けなくなって、高い位置から奪いに行くというチームスタイルができなかったというのと、低い位置でボールを奪ったとしても、今度は相手が前がかりになっているところにうまくカウンターを発揮できなかった」と振り返っている。

(残り 2058文字/全文: 2824文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2 3
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ