山梨フットボール

「連戦の偶数試合とはいえ屈辱的な4失点。高く悔しい授業料を中途半端返上に変えて活かせるかの敗北」【2020明治安田生命J2リーグ第5節 東京V4-2甲府 レビュー】

2020年7月15日 東京V4-2甲府(19:03K.O/味の素スタジアム/入場者数1,346人(新型コロナ感染予防対策制限付き)/天候 雨のち曇 無風/気温 19.6℃/湿度 90%)

得点者 37’井上潮音(東京V) 44’今津佑太(甲府) 58’井上潮音(東京V) 66’井出遥音(東京V) 75’若狭大志(東京V) 78’山田陸(甲府)

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府の若手は公式戦の経験を”与える”必要がある。練習だけで上手くなるなら若手を育てて切り替えることはそう難しいことではないけれど、今季は経験する場を与えて我慢することの必要性を痛感させられた。実戦で経験しないと感じられないことや身に付かないことはあると思うし、今季はそれをやるしかないシーズン。彼らに意欲があり、一定以上のポテンシャルがあることに疑問はないけれど、それでも甲府の立ち位置ではドラフト1位、2位の選手を即戦力で獲得できるわけでない。複数のJ1クラブが競合するような選手ではなく、ポテンシャルはあるけどJ1と競合しない選手を見つけて獲得するのが甲府のスカウティングだし、生きる道。東京V戦の失点の内容や4失点という結果に対してガッカリしたり腹が立ったりすることもあるけれど、コロナ禍による超過密日程の今季は3連戦なら2試合目、5連戦なら2試合目と4試合目の”ある意味谷間”になる試合は我慢しつつ経験が繋がることに期待する我慢と覚悟は必要になる。

といって力と経験が全く足りないわけではない。東京V戦の前半は立ち上がりからボールを持たれたけど、東京Vは上手かった。東京Vには若手中心のイメージがあるけど先発で25歳以下の選手は東京Vが2人に対して、甲府は6人。山本英臣や藤田優人というベテランがいても若手・中堅の経験値の少なさは出てしまう。そして、伊藤彰監督や山本のコメントにあったように5-4-1や5-3-2で守備のブロックを低い位置で作って守る以前の守り方ではないところに、チームを変えようという意志は貫かれていた。

前の低い位置でブロックを作ってカウンター中心の攻撃に対し、批判的な意見が内外から出たことを忘れてはいけないし、ゴールを積極的に奪い行くサッカーを求めたし、かつてのサッカーはJ1残留という結果は出したけれど集客面などに行き詰まりも感じていた。個とグループとして高い位置でボールを積極的に奪うことを武器に加えて、新しいヴァンフォーレ甲府を創りたい。J1昇格という目標を捨てる訳にはいかないので変革との間に一貫性を出し難いことは事実も、吉田達磨監督(現・シンガポール代表監督)時代からチャレンジは続いているし、簡単ではないことも段々と身に沁みてきた。

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