山梨フットボール

「意欲と積み上げはあっても経験不足と詰めの甘さが出た敗北」【2021明治安田生命J2リーグ第25節 相模原2-1甲府 レビュー】

神奈川県に緊急事態宣言が発出されたために、事前にチケットを購入していたファン・サポーターしかスタジアムに入れなかった相模原戦。

2021年8月14日 相模原2-1甲府(18:03K.O/相模原ギオンスタジアム/入場者数 1,981人(新型コロナウィルス感染予防対策のため、制限付き。入場者上限5000人以下、または、収容率50%以下での試合開催)/天候 雨 弱風/気温 21.0℃/湿度 90%/全面良芝)

得点者 12’川上竜(相模原) 22’ウィリアン・リラ(甲府) 56’藤本淳吾(相模原)
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さか入らないよね”と思ったミドルシュートが入ってしまった12分の失点。きっかけとなったFKの場面は兒玉澪王斗に裏に走られ、メンデスが一度触ってマイボールにしようとしたところで兒玉に前に入られて後ろから押して倒して与えたFK。この試合の失点シーンは全て、クリアでプレーを切れるところでマイボールにしようとしたり繋ごうとしてきっかけを作った。藤本淳吾がゴールライン近くから蹴ったボールはニアで小さくクリアしたもののこぼれ球を川上竜にミドルシュートを打たれ、寄せた荒木翔に当たってコースが変わってゴールイン。”まさか入らないよね”と思う距離だったけれど、入ってしまった。スローで見返すと荒木が寄せたときに半身になって身体を守るようになっていたのはよくある寄せ方だけど、あそこで半身にならずに身体の正面に当てるくらいの覚悟で行っていれば…とは思ってしまう。

状降水帯がスタジアム周辺に発生しているのではないかと思うような大雨の中行われた相模原戦。事前にチケットを購入していた現地組のファン・サポーターは気温21度の中で濡れて寒い思いをしていたと思うが、記者席も風が通って寒く、コロナ太りの効果も全然発揮できない真夏の寒い・相模原ギオンスタジアム。DeNAが相模原に経営参加し、相模原駅前に複合スタジアムを作る構想があるそうだけど、ギオンスタジムもゴール裏が芝生でトラックもあるけれど͡2007年開場だけあってコンパクトながら機能的。新スタジアム構想は羨ましいが、新しいクラブにはしっかり勝ちたかった。8人も夏に補強した資金がDeNAから出ているのかどうかは知らないけれど、横浜FCも夏に5人の外国人選手を獲得して10億円くらい人件費を使ったという噂話を聞くので、どちらも残留に向けて必死だということ。第23節では最下位の横浜FCが2位・名古屋に2-0で勝っているから効果はある。

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