「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

ポステコグルー監督は山田康太に対して「10番のポジションでプレーすること」を求めた [J15節 長崎戦プレビュー]

 

15連戦の最後を勝利で締めくくれるか。マリノスは明日のV・ファーレン長崎戦での必勝を期す。

 チーム作りにおいて、中2~3日での連戦は好都合という側面もあったはず。チームスタイルを積み上げていくのならば、実戦機会が多いほうがいい。リーグ戦だけでなくカップ戦も並行して実施されることで、より多くの選手をピッチに立たせることができた。ここまで公式戦に出場していないのは、ポジションが一つしかないGKの2選手とルーキー数名だけである。

その一方で、連戦による勤続疲労がチームスタイルを体現する上でマイナス要素になったのも事実。ポゼッション時の不用意なミスや、ボールロストしてからの切り替えであと一歩が出ないのは、心身の疲労と無関係ではないだろう。ミスを修正する時間も、気持ちを切り替える時間もない。14連戦の星勘定は4勝5分5敗で、チームとして波に乗り切れなかった証左とも言える。

その過程で、直近の試合とまったく同じ11人が並ぶことは一度としてなかった。カップ戦を挟んでいたこともあるが、リーグ戦だけを切り取っても連戦序盤の第6節・清水エスパルス戦と第7節・川崎フロンターレ戦のみ同じ11人で、それ以外はすべての公式戦でメンバーを入れ替えて臨んだ。コンディションを優先して固定しなかったのか、それとも固定できなかったのか。両方が正解だろう。

 

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