「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

ケガの状況が心配されている遠藤渓太は「今年の元日の天皇杯決勝で負けた悔しさをみんなが持っている。最後は僕たちが勝ちたい」と力強く語った [ルヴァンカップ制覇への道 Vo.l.1]

 

今日から27日のカップ戦決勝に向けて、短期集中連載をお届けする。題して『ルヴァンカップ制覇への道』。ここまで歩を進めたチームの軌跡を踏まえ、湘南ベルマーレ戦の見どころを解説していく。

Vol.1はニューヒーロー賞を受賞した遠藤渓太が果たす役割と現況について。ガンバ大阪戦で左太もも裏を痛めて出場が危ぶまれる中で、新進気鋭の20歳が口にした決意とは――。

 

 

 

 

MF遠藤渓太(20)が2018 JリーグYBCルヴァンカップのニューヒーロー賞を受賞した。歴代の受賞選手に錚々たる名前が並び、日本代表への登竜門となっている同賞。今大会開幕時に21歳以下の選手が対象となり、貢献度や成長力を評価されて遠藤が選ばれた。

ここまでカップ戦9試合544分に出場しているが、得点の記録はない。ちなみにリーグ戦では24試合に出場し、こちらは2得点。攻撃的な選手としてコンスタントに出場しているものの、少し寂しい数字と言わざるをえない。それを誰よりも自覚しているのは遠藤自身だ。会見の席でも「大会を通じて受賞に値するプレーはできていないと思っている」と本音を吐露し、悔しさをのぞかせた。

ただし遠藤の貢献度は数字に表れないところにもある。持ち前の初速スピードを生かしたドリブルランは相手に無言の圧力を与える。距離を詰めきれず下がるしかないDFに対して、遠藤は前へ、前へ進んでいく。気づけばマリノスは全体を押し上げ、相手陣内でゴールを狙える位置にいる。決定的な仕事はせずとも、その存在がチームを助けていることに疑いの余地はない。

20日のガンバ大阪戦で左太もも裏を痛め、途中交代を余儀なくされた。27日のルヴァンカップ決勝戦出場は危ぶまれているが、会見の席で「重傷ではなかったし、軽傷だった。出場を諦めていないし、可能性はある。そこに向けて練習するだけ」と言葉に力を込めた。後ろを振り返らず、前だけを見続ける。プロ3年目を迎え、メンタル面も徐々に逞しさを増してきた。

ファイナルまで、あと5日。マリノスはニューヒーロー賞受賞の遠藤とともに、タイトル獲得を目指す。

Vo.l.2へ続く)

 

 

[受賞コメント]

MF 11 遠藤 渓太

「この度、ルヴァンカップのニューヒーロー賞をいただけて嬉しく思います。自分だけの力で受賞できたものではなく、周りの力やサポートがあったからこそだと思っています。自分としては、大会を通じて受賞に値するプレーはできていないと思っているので、残りのリーグ戦と決勝戦で自分の価値を示したいです」

 

(代表質問)

――あらためてニューヒーロー賞を受賞した感想は?

「歴代の選手を見ると錚々たる顔ぶれ。まさか自分が選ばれるとは、というのが正直な気持ち。今のままでは全然足りないと思うので、もっと成長していきたい」

 

 

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