「残留請負人」前讃岐監督・北野誠が語るJ2監督論。魔境を生き抜く極意とは?(J論)

「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

マリノスデビューとなった和田拓也は、次へつながる及第点。同じくマリノスデビューを飾った中川風希、ゴールチャンスは今後のためにも決めたかった [Lカップ3節 長崎戦レビュー]


常に先手を奪う展開ながら勝ち切れなかったのが悔やまれる。21分に山谷侑士のプロ初ゴールで先制したが、43分に一瞬の隙を突かれて失点。それでも前半アディショナルタイムにイッペイ・シノヅカが魂のこもったヘディングシュートでゴールネットを揺らし、そのまま試合終了のホイッスルを迎えるはずだった。しかし今度は後半アディショナルタイムに手痛い失点を食らってしまった。

試合展開もさることながら、ここまでルヴァンカップは1分1敗と勝利していなかったのだから、やはり勝ち点3が必要な試合。昨季のリーグ戦先発メンバーが約半数を占める先発の顔ぶれで、今季からJ2で日々を過ごす相手との力差は間違いなく大きい。勝ちたい試合ではなく、勝たなければならないゲームだった。

悔いが残る90分の中で、良い部分も見えた。

まず挙げるべき名前はルーキーの山谷だろう。プロ初得点はゴールへの強い欲求を感じさせるもので、ここまでほとんどボールに絡めていない流れを見事に払拭。ワンタッチで自身の評価をガラリと変えた。シノヅカの得点に関しても、クロスに対してニアサイドに入るというチームの約束事をしっかり守った結果で、何よりも目に見える結果を残せたことが次につながる。

次に挙げたいのは、この試合に勝利すればMVPと言うべき働きを見せたシノヅカだ。序盤からとにかく果敢に仕掛ける姿勢は際立っていた。彼については戦術面での貢献度よりも個性を切り取るべきで、チームスタイルとは一線を画するところで持ち味が出る。恐れることなくターンを試み、ゴールまで決めたのだから文句なしである。

 

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