「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「マリノスのサッカーが好き。来年もこのサッカーをやれたらうれしい。選手はみんな仲が良くて最高。サポーターにも感謝している。来年もみんなで優勝したい」 -ティーラトンが完全移籍

 

タイ代表のスター選手の残留は、マリノスサポーターにとって最高のクリスマスプレゼントだろう。

ティーラトンは今年1月の始動日直後に期限付き移籍で加入。宮崎キャンプ中の負傷の影響でシーズン序盤を棒に振ったが、春先からは欠かせない戦力としてリーグ戦25試合に出場した。

持ち前の高い技術はチャンピオンチームでもひと際輝いていた。狭いスペースでボールを受けたシーンでも相手のプレッシャーを無効化でき、巧みなターンから前方向にプレーしてチームを前進させていく。メンタルの強さも魅力のひとつで、アグレッシブにボールを奪いに行く守備でも力を発揮していた。

 

 

それだけではない。優勝へ10勝1分と駆け抜けた終盤戦は、得意の左足で計3得点をマーク。最終節・FC東京戦での先制点は記憶に新しいところで、拮抗した局面を動かすことのできる能力は希少価値が高い。

 

 

シーズン終了直後には「自分にとってチャレンジの1年だった。ケガもあったし、苦しい時もあった。でもマリノスファミリーのひとりとして戦えたことを誇りに思う。感謝の気持ちしかない」と充実ぶりを話していた。

 

 

一方で、マリノスが完全移籍で獲得するには低くないハードルもあった。ムアントンとの契約を残すティーラトンを獲得するには高額な移籍違約金が発生し、正式にマリノスの一員になるにはそれ相応の原資が必要となる。そのため一時はレンタルバックが有力視される状況になっていた。

 

 

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tags: ธีราทร บุญมาทัน ティーラントン

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