26本のシュートと50本以上のクロス。ホーム三ツ沢球技場で勝利にふさわしいパフォーマンスを見せながらも、勝ち点3には手が届かなかった [J20節 神戸戦レビュー]
結果を追い求めるのがプロの義務、あるいは宿命という観点から考えると、ヴィッセル神戸が持つ個のクオリティに散ったと表現するしかない。
神戸が放ったシュートは、前後半でわずかに3本。その3本すべてがゴールネットを揺らし、マリノスは2-3で敗れた。2失点目のPKは、扇原貴宏の足は郷家友太に引っかかっていなかったようにも見えるが、主審は無情にもペナルティスポットを指さした。圧倒的に押し込んだ後半は相手選手を自陣ペナルティエリアにほとんど侵入させなかった。だが、エリア外から打った古橋享梧のミドルシュートに及ばなかった。
ホームのニッパツ三ツ沢球技場で勝利にふさわしいパフォーマンスを見せながらも、勝ち点3には手が届かなかった。
この試合、マリノスは前節のサガン鳥栖戦からやり方を変えた。システムを変えたと表現するよりも、自分たちのサッカーをするために戦い方を変えたと表現するのが正しい。システムありきのサッカーはやっていない。
具体的には、シチュエーションによって選手たちが立ち位置を変えた。そのため扇原貴宏が3ボランチの中央にいる時間帯と、3バック中央に降りている時間帯が混在。両サイドではティーラトンと小池龍太が状況次第で高さを変え、和田拓也がトップ下のような位置に入って相手陣内でプレスを仕掛けるシーンもあった。
鳥栖戦から中3日で臨んだことから、準備時間はおそらく試合前日の練習のみ。それも連戦で負荷をかけることはできないため、立ち位置と頭の中を整理するだけだったはず。それでも失点場面を除いて神戸に何もさせず、果敢に攻め続けた。マリノスの選手たちは与えられたタスクとゲームプランを見事に実行した。
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