「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

移籍市場は何が起こるかわからないが、現時点では多くの選手が来季もマリノスの一員として戦う公算が高い。悔しさという経験を得た選手たちが来期どんなパフォーマンスを見せてくれるのか [J34節 横浜FC戦レビュー]

 

マリノスの選手たちは立ち上がりから動きが重く、誤解を恐れず言えば覇気が欠けているようにも感じられた。何が原因なのか。コンディションについて問われた扇原貴宏は「日程の部分はまったく関係ない。今シーズン最後の試合で、今シーズンを物語るような内容な試合の入り方をしてしまって情けなく思う」と反省しきりだった。

チームは9日にカタールから帰国し、11日から練習を再開した。メディアに公開された17日の練習では選手たちに明るい笑顔が見られ、普段通りのハイインテンシティで球際の攻防が繰り広げられていた。疲労感よりもリスタートのフレッシュさに溢れていた。

 

 

それでも試合になると、なかなか思い通りにはいかないのだろう。気になったのは体のコンディションよりも、むしろ気持ちの部分か。それだけマリノスがACLでのタイトル獲得を本気で目指していたということでもある。ある種の“燃え尽き症候群”のような停滞感が漂っていた。

とはいえプロとしてピッチに立って戦う以上、そしてファン・サポーターの応援を背負っているのであれば、全力で戦って勝利を目指さなければいけない。しかし、この日のマリノスはあと一歩がなかなか出なかった。失点シーンはセットプレー守備という課題以上に、基本的な強さや粘りが足りなかったように思う。

そんな中でも、オナイウ阿道が次につながるゴールを決めてくれたのは明るい材料だった。

 

 

 

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