「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

中島賢星の1TOPか? 見どころたっぷりの練習試合 …存在を誇示する選手はいったい誰か [宮崎キャンプ9・10日目レポート] 藤井雅彦 -2,325文字- 

12日間に渡る宮崎キャンプは大詰めを迎えている。この日の午前練習をもってシーガイアでの練習の日々にピリオドを打ち、本日と明日は相手のホームグラウンドで練習試合を連戦で行う。対戦相手は昨季の3冠王者ガンバ大阪(13日)と、樋口靖洋前監督率いるヴァンフォーレ甲府(14日)である。

いろいろお世話になった樋口監督には失礼だが、両チームを比較したときにどちらかといえばガンバのほうが力は上だ。さらにいえばガンバはマリノス戦の同日、13時からギラヴァンツ北九州との練習試合を組んでいる。一般的に考えれば、マリノス戦に主力組が出場するはず。つまりマリノスにとっては強者相手に現在地を確かめる、またとない機会なのである。

しかしながら、ここまで連日のようにレポートしてきたように、マリノスは現状のベストメンバーを組める状態にない。まず大黒柱の中村俊輔は左足首痛でグラウンドに姿を現していない。慢性的な痛みは引いておらず、プレーはおろかランニングすら難しい状態だ。もちろん本日と明日の出場はない。長期離脱になって開幕に影響が出ないことを願うしかない。

さらに、ここへきてFW不足が顕著となっている。伊藤翔は病に倒れ、右内転筋痛の矢島卓郎は相変わらず別メニュー調整。ラフィーニャはこの日から紅白戦形式を含むすべてのメニューをこなしているが、エリク・モンバエルツ監督は「ラフィーニャはまだ完全な状態ではないので、そこのポジションで誰を使うか考えないといけない」と出場回避の方向性を示唆した。そこに追い討ちをかけるように、この日のトレーニングで端戸仁が右ひざを故障し、足を引きずりながらピッチを後にした。けがの程度や詳細は不明だが、おそらく本日の出場は無理だろう。

そこで1トップのポジションに急浮上したのは、ルーキーの中島賢星である。東福岡高ではFWでもプレーしていたが、マリノス加入後は主に2列目に配置されていた。練習を通じて1トップでは一度もプレーしていない。しかしながら1トップ候補の4人が全員いないのだから仕方がない。藤本淳吾の1トップ起用も考えられたが、いつの間にかどこかへ消えてしまったようだ。

 

 

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