金井がつかわれる理由-変化するサイドバックの役割 -蒼井真理の独自視点
コンセプト達成度の上昇と、SBに求められる資質と役割
29節の磐田戦から右SBで先発を続ける金井貢史が、チームコンセプトに適合した質の高いプレーを見せている。
きっかけは小林祐三の出場停止と体調不良だったが、31節の神戸戦は2ゴールに絡む活躍を見せ、柏戦で4試合連続の先発出場を果たした。28節までリーグ戦全試合に先発した小林は、ここ4試合は出場機会を得られていない。
柏戦は敗れはしたが、特に前半の45分はベストメンバーの柏を相手に多くの時間を相手陣内でプレーする素晴らしい内容だった。金井とドゥトラ、両SBのプレーを中心に振り返りながらチームコンセプトの達成度を検証したい。
両SBの高いプレーエリア
柏戦の前半で特筆すべきは「両SBのプレーエリアの高さ」だ。自陣でパスを受けた回数は金井が4、ドゥトラが3に対し、相手陣内でパスを受けたのは金井が5、ドゥトラは実に14回に及ぶ。その内アタッキングサードで受けた回数は金井が4、ドゥトラは6。前半だけで金井が3本、ドゥトラは4本のクロスを上げた。
次に注目すべきは「両SBが同時にアタッキングサードに侵出する」頻度の高さだ。
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