アイランドリゾートでのアウェー戦 試合状況に則した機微が問われる【AFCアジア・チャンピオンズリーグ・ノックアウトステージ・ラウンド16第1戦・済州ユナイテッド戦プレビュー】

アジアベスト8を掛けて済州との戦い

AFCアジア・チャンピオンズリーグ・ノックアウトステージ・ラウンド16第1戦。浦和レッズはアウェーの韓国・済州島で韓国Kリーグの済州ユナイテッドと対峙する。

済州島は『東洋のハワイ』とも称される韓国有数のリゾート地だ。面積は1845.92平方キロメートルで、東西73km、南北41kmに渡る大きさは沖縄本島の1.5倍を誇る。また済州島は溶岩が噴出して海上に隆起して生まれた島で、島の中央には韓国最高峰の漢拏山がそびえる。今回ゲームが開催される5月下旬はオフシーズンのために観光客の数は少ないようだが、温暖な気候で晴れ間が覗くと汗ばむほどの陽気は開放的な雰囲気を漂わせている。

済州ユナイテッドのホームスタジアムは2002年の日韓ワールドカップ時に建立された済州ワールドカップ競技場だが、このサッカー専用スタジアムは現在FIFA U-20ワールドカップの会場として使用されているため、今回は市内中心部にある陸上競技場の『済州総合競技場』で実施される。ただ『済州総合競技場』は照明設備が整っていないため、平日のゲームにも関わらず試合開始時間は15時に設定されている。現在の済州島の昼間の気温は約30度近くまで上昇しているため、明日の気象条件はそれなりに厳しいものと予測される。また『済州総合競技場』のピッチ状況は絶好とは言えず、槙野智章は「ウチの得意とするパスゲームではボールがイレギュラーするかもしれないので、それなりの対応が必要かもしれない」と述べている。

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