石井紘人のFootball Referee Journal

キリンチャレンジカップ2013 日本×グアテマラ ジャレット・ジレッド審判団評:2

■主審:ジャレッド・ジレッド(オーストラリア)

 採点:2

 

「安定した試合にするレフェリング」と評されるAリーグ屈指のジャレッド・ジレッド主審。

 

だが、2分の岡崎がパスを出した後のスライディングは、アドバンテージがあっても良かったと思う。

一方で3分、裏からの岡崎のチャレンジをとり、リスタートのボールをアバウトに返したため、笛で注意を与えたのは良い対応だ。

 

そんな中、審判員ならば議論となる判定が起こる。

11分、シュートブロックしようと足裏をみせてスライディングした遠藤の足が、相手に当たる。スピードはなかったものの、ファウルの判定だけではなく、最低でも遠藤に厳しい注意があっても良かった。私なら警告を出す。

グアテマラ選手がストレスを見せなかったこともふまえ、サラリと流したのか?

 

ジレッド主審は、親善試合らしく、影響を与えるような不用意なものをとる。

23分の遠藤のファウルをとったタイミングや47分の香川へのチャレンジ、74分の本田へのチャージをとったのが最たる例。

 

 

評判通り、試合は普通に終わらせた。だが、11分の見極めや、2分のシーンなど、丁寧さに欠ける部分もある。Aリーグならば、特色上、審判団に委ねてくれる部分があるし、今日も親善試合ということもあって、そういった試合だった。

だが、シビアな試合はそうはいかない。そういった試合でレフェリングをするジレッド主審をみてみたい。

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