【石井紘人レポート】「全てをどちらかに決める必要はない」スカパーレフェリー座談会より
先日、スカパーにて『Jリーグマッチデーハイライトアディショナルタイム7 レフェリー座談会』が行われた。
印象的だったのは日本サッカー協会(JFA)審判委員長である上川徹が、
「ゴールキックの再開に時間がかかっている」
と述べたことだ。
これはFBRJでも指摘されており、審判委員会が同様の認識を持っているというのは、内々の世界観だけで物事が進んでいないことを意味していると思う。
その上川や岡田正義JFAトップレフェリーインストラクターたちの指導により、立ち上がりの判定の大切さは、もはや日本の審判界のスタンダードになっている。
「選手と良い関係を作るには正しい判定をする。あとは、良いポジショニングで見るというのが信頼に繋がっている。そういう環境を作るためにも最初の15分は重要です。選手とのコミュニケーションも見えない所でもとっています」(扇谷健司プロフェッショナルレフェリー:PR:JFAと契約するプロの審判員)
こういった丁寧な意見に、監督・選手視点で名波浩が切り込む。「ピッチの温度とベンチの温度が全然違う時ありますよね?開始15分でそうなると影響あるのでは?」と。
「ベンチが熱を持っていても、ピッチは“俺達は冷静に行こうぜ”という時もあるし、影響あって、(ピッチの)中も苛々してしまう場合もある。
(レフェリーは)そこのやりとりを見ている。
良い悪いではなくて、影響があるのかないのか。ないのであれば、フィールドのなかで彼ら(選手)と進めていく。ベンチ(に関して)は、話に行くのか、距離を保ちながらボディランゲージ使って対応するのかと。」(家本政明PR)
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