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石井紘人のFootball Referee Jurnal

【石井紘人レポート】JFA Media Conference on Refereeing 2016(レフェリーブリーフィングレポート)後編  

>>>前編はこちらから

 

上川徹日本サッカー協会(JFA)審判委員長「では、次ですが、【腕や肘の不正使用】ですね。非常に少なくはなってきています。相手に配慮してくれてはいますけども、攻撃側の選手に多いです。競り合い時にボールに遅れており、どうにかしたいということで腕を上げてしまう。頭に腕が当たるのは、怪我に繋がります。こういった競り合いは激しくフェアなプレーではない。

クオリティーを上げるということで、【選手の対立】の場面です。昨シーズン、凄く対立の場面がありました。見ている人からすれば、両チームの選手がファイトして面白いのかもしれませんが、そこの対応に時間が使われてしまう。対立になる状況はだいたい決まっているので、レフェリー側も気付きをもって、これは危ないなと思ったら、すぐに介入して、対立が起きないマネジメントをする必要があります。」

 

西村雄一プロフェッショナルレフェリー「選手の皆さんが一生懸命やっている中で、対立になってしまう。その該当している選手は、エキサイトしていて落ち着いてもらうのは難しいかもしれませんが、周りのチームメイトが“気持ちは分かるけど、ちょっと待て”と抑えてくれるようになってきていると思います。(エキサイトして多くの選手が集まり)集団的対立に見えても、対立を起こそうではなく、興奮している選手を収めようとなっていると思います。」

 

上川「あまりにも集団的対立になってしまった場合は、レフェリーは監視に回るので、距離を置きます。あるいは、両方の副審も中に入って、どういうことが起きているのかしっかりと確認する。その上で、懲戒罰が必要ならば、しっかりと対処していきます。ただ、カードを出すことが目的ではありません。

さて、昨シーズン、【異議】がなかったチームは湘南、松本、鳥栖。J2は水戸、金沢、北九州、(*徳島?聞き取れず)。J3は福島、長野、藤枝、琉球U-22選抜で、毎年増えていっていまして、選手の理解には感謝しています。」

<選手が痛んだため、ボールが外に出た時に、レフェリーが試合を止める。すると、すぐにリスタートしたかった選手が、ボールを地面に叩きつける>

上川「早くリスタートしたい気持ちも分かるんですけど、選手が倒れていると、止めざるを得ない。そこで、ああいった行為をすると、試合の温度、サポーターの温度をあげてしまう。」

<リスタートを違うポジションからスタートし、主審からやり直しさせられるが、またも違うポジションからリスタート。再度、やり直しを指示されたことで、審判方向に向かってボールを蹴り、【異議】で警告に>

上川「実際の試合ではイエローカードでしたが、【異議】より重い処分になります。ボールを遠くに蹴るだけなら、【異議】ですが、それをレフェリーに向けて行うというのは許される行為ではありません。僕もルール講習会を回って感じたんですけど、外国の選手はレッドカードだって言いますね。海外では、そういった認識が高いのだと思います。レフェリーに対して危害を与えるということへの我々の認識が甘いのかもしれません。これは【乱暴な行為】でレッドカードと考えます。

次はレッズと鹿島の試合ですね。ボールがゴールラインを超えた所で、観客席のボールを蹴る。この試合で西村さんは、すぐに笛を吹いて、早い対応をしています。では、西村さん、お願い致します。」

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